| 大久保栄次著 印刷書籍・電子書籍 エーゲ海ミノア文明・ミケーネ文明の遺産 遺跡と出土品詳細データ |
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| 工芸美術をビジュアルに堪能する! ミケーネ文明 厳選出土品120点 | |
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| ・サブタイトル: 精密イラスト画による出土品のデータ解説 ・表記: 日本語 ・形式: e-book/Webダウンロード ⇒ PC・タブレット端末・スマートフォン ・サイズ: 190ページ(kindle画面相当) 容量237Mb ・販売: Amazonネットワーク/Amazon.co.jp |
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| 内容概要: この電子書籍は日本語表記、エーゲ海の先史ミケーネ文明遺跡から発掘された出土品の「精密イラスト画&データブック」であり、先史文明探求へのビジュアル的な「入門書」でもあります。 この電子書籍は紀元前1600年~前1200年頃、ギリシア本土で繁栄したミケーネ文明の重要遺跡からの主要出土品の内、一際優れた出土品120点をピックアップして、優れた工房職人により製作された工芸品に焦点を当てて解説しています。解説する厳選出土品のほとんどは精密イラスト画で表示、出土遺跡・特徴・サイズ・製作年代・展示博物館・目録番号など個別基本情報を併記しています。 この電子書籍は、アテネ国立考古学博物館を初め、ペロポネソス地方や中部地方などギリシア各地の考古学博物館で展示公開されている出土品の中から、特に厳選した重要な出土品を介して、ミケーネ文明の「工芸美術の世界」へ誘います。 内容: I 「ミケーネ文明Mycenaean Civilization」とは? II 金製品Gold Products III 銀製品Silver Products IV 半貴石・ファイアンス製宝飾品Semi-precious stones and Faience Jewelry V 青銅製刀剣Bronze Sword and Dagger VI 陶器Pottery VII 崇拝像Worship Statue VIII フレスコ画Fresco IX 石製印章Stone Seal X 石製品Stone Products XI 線文字B粘土板Linear B Clay Tablet XII 象牙品Ivory Products XIII 青銅製の生活用品Bronze daily necessities |
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| サンプル・ページ:(抜粋) ---------- 研究者はギリシア本土の青銅器時代をギリシアの名称Hellasから、「ヘラディック時代・文明Helladic Age」と呼び、時代は大きく三区分されたサブ期(EH期~MH期~LH期)で編年されている。 紀元前17世紀末期からの中期ヘラディックMHIII期を含め、青銅器時代の最終期にあたる後期ヘラディックLH期を、文明が最も繁栄した中心地アルゴス地方のミケーネ地域の名を取り、「ミケーネ文明Mycenaean Civilization」と呼ぶ。 特にミケーネ文明が一気に発展するのは、後期ヘラディックLHI期の、ミケーネ宮殿Mycenae Palaceに近接した円形墳墓A(Grave Circle A/GCA)で王家・親族の埋葬が行われた紀元前1600年以降である。 また驚くほど大量の金銀財宝が発掘された円形墳墓Aの西方に造られた円形墳墓B(Grave Circle B)は、円形の墓地である墳墓Aよりわずかに早い時期、紀元前17世紀の末期頃、ミケーネ宮殿の王族と高位身分の人達の埋葬に使われた墓地である。 ![]() 遺跡:ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓Aを囲む二重の石板サークル 中央左=最大級竪穴IV墓・中央右=竪穴I墓 年代:MHIII期~LHI期・紀元前1625年~前1500年 現地:ペロポネソス・アルゴス地方 撮影:1982年 GPS:37°43'49.50''N 22°45'23''E/標高240m ![]() 遺跡:ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓A周辺 プラン図 現地:ペロポネソス・アルゴス地方 作図:大久保栄次 II-01 リングハンドル付き・金製ゴブレット杯 「ロゼッタ紋様」 ![]() 出土遺跡:ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓A・竪穴IV墓 表現:金製ゴブレット杯/押しつぶれ状態で出土/ハンドル&フット部=造粒装飾 年代:LHI期・紀元前1550年頃 展示:NAM・登録番号351 現地:ペロポネソス・アルゴス地方 描画:大久保栄次 胴部のロゼッタ紋様の打出し装飾はクレタ島ミノア文明の影響を受けているが、リングハンドル仕様は多くの金製カップや陶器で採用されているミケーネ文明の特徴を表している。 オリジナルは王家の装飾品に相応しい非常に美しいゴブレット・リュトン杯であり、「豪華」な副葬品がもたらされた円形墳墓Aと円形墳墓B、ミケーネ地区の横穴墓群からの出土品の中で「最高レベルの宝飾品」の一つと言える。 II-02 リングハンドル付き・金製浅カップ 「ツタ葉」紋様 ![]() 出土遺跡:デンドラ遺跡Dendra・横穴墓10号墓 表現:金製浅カップ ・胴部=連鎖するツタ葉の打出し加工・ロゼッタ紋様 ・連鎖するツタ葉紋様=クレタ島ミノア様式 ・口縁部・リングハンドル=黄金の造粒Gold Granulation装飾 年代:LHIIIA1期・紀元前1400年~前1375年 展示:NAM・登録番号8743/口縁部D130mm・(ハンドル除く)H50mm 現地:ペロポネソス・アルゴス地方・ティリンス宮殿遺跡~北北東7km 描画:大久保栄次 GPS:37°39’24’’N 22°49’32’’E/標高60m II-03 ヴァフィオ型・金製カップ 「雄牛狩り」シーン 「王家のトロス式墳墓」から対(2個)で出土した金製カップは、クレタ島のミノア文明の典型的な工芸モチーフであった雄牛とミノアの若者をレリーフ彫刻のような精巧な打出し加工で表現している。走り回る雄牛とロープで取り押さえる若者の「動的」なシーンの打出し加工は、クレタ島ミノア文明の影響を受けたミケーネ職人の手による製作か、あるいは距離的に近いことからミノア文明からの輸入品・貢物であった可能性が高い。 ![]() 出土遺跡:ヴァフィオ遺跡Vaphio・「王家のトロス式墳墓Royal Tholos Tomb」 表現:ヴァフィオ型Vaphio style金製カップ ・独特な糸巻形容のハンドルSpool shaped Handle ・モチーフ加工=クレタ島ミノア様式 年代:LHIIA期・紀元前1500年~前1450年 展示:NAM・登録番号1758/口縁部D108mm 現地:ペロポネソス・ラコニア地方/スパルタ市街地~南南東7km 撮影:1982年 GPS:37°01’13’’N 22°28’04’’E/標高195m II-11 金製シグネットリング 「アイドニアの財宝・二輪戦車」 ![]() 出土遺跡:アイドニア遺跡Aidonia・共同墓地・横穴墓 表現:オーバル形状の金製シグネットリング 《アイドニアの財宝Treasure of Aidonia》 ・ウマが引く二輪走行車or戦車Two-wheeled Chariotに搭乗するミケーネ男性 年代:LHI期~LHII期・紀元前1500年頃 展示:NEAM・登録番号1005/L33.5mm 現地:ペロポネソス・コリンティア地方 描画:大久保栄次 II-15 ビーズ形式 金製印章 「グリフィン」 ![]() 出土遺跡:ネストル宮殿遺跡・「王家の墳墓Royal Tholos Tomb」・トロス式墳墓IV墓 表現:クッション形状・ビーズ形式の金製印章 ・羽根を広げるグリフィン・トリグリフ紋様/裏面=菱形(網目)紋様 年代:MHIII期~LHIIA期・紀元前1650年~前1450年 展示:NAM・登録番号7986/L27mm・W21mm 現地:ペロポネソス・メッセニア地方 描画:大久保栄次 II-17 金製デスマスク 「アガメムノンの金製マスク」 ![]() 出土遺跡:ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓A・竪穴V墓 表現:死者の顔を覆うデスマスク/打出し加工 ・1976年・シュリーマン提唱=紀元前13世紀・《アガメムノンの金製マスクGold Mask of Agamemnon》 ・研究者判断=“アガメムノン王” より300年以上古い時代の “王” の死者マスク 年代:LHI期・紀元前1550年 展示:NAM・登録番号624/H250mm・重さ168.5g 現地:ペロポネソス・アルゴス地方 撮影:1987年 紀元前17世紀の後半期から始まるミケーネ時代の初め、中期ヘラディックMHIII期~後期ヘラディックLHI期・紀元前1625年~前1500年、約100年間、ミケーネ宮殿の王家・親族の埋葬に使われた円形墳墓Aの6か所の竪穴墓のうち、石板サークル内の北西側にある中型サイズの竪穴V墓では、墳墓内で火葬されたと判断された男性三人の遺体が確認された。 ドイツ人実業家J.H. Schliemannは、誰もが驚くほどの「豪華」な金銀財宝が出土したこの竪穴V墓から、埋葬時に死者の顔を覆う二枚の黄金のデスマスクGold Death Maskを発見した。うち一枚、高さ250mm 重量168.5g、被葬者である王の顔を正確に写したであろう美しい金製マスクからは、被葬者の王が精悍にして温厚な人物であったことを連想させる。この金製マスクに関して、発掘者でありながら考古学の研究者でなかったSchliemannは、子供の頃から信じていた「ギリシア神話」から(これは後に自身の “作り話” と分かった)、精巧に打出し加工された金製マスクを「アガメムノンの金製マスクGold Mask of Agamemnon」と唱えた。 古代の「物語」の話では、「宝探しの考古学者」と言われ、研究者でなかったSchliemannの提唱は、是非とも信じたくなるが、Schliemannのこの願望的な仮説は殆ど100%間違いと言える。よりサイエンスであるべき現代の考古学的な判断では、この金製マスクはSchliemannの唱えたミケーネ・ギリシア連合軍総司令官アガメムノンの活躍した「トロイ戦争Trojan War」の時代より、時間的に三世紀分、年数にしておおよそ300年以上も遡ったより古い時代に作られた、と確定されている。明らかな事実は、Schliemannの発掘した金製マスクは、後期ヘラディックLHI期・紀元前1550年頃、ミケーネ宮殿を治めた有能で尊敬されたと推測できる「王」の副葬デスマスクであった。 II-26 打出し加工・金製イヤリング 「微細造粒」装飾 ![]() 出土遺跡:ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓A・竪穴III墓 表現:打出し加工の金製イヤリング/微細な造粒装飾 モチーフ:連鎖する植物の花弁 or 種子形容の紋様 年代:LHI期・紀元前1550年~前1500年 展示:NAM・登録番号61/外幅L76mm 現地:ペロポネソス・アルゴス地方 描画:大久保栄次 大人女性三人・子供二人が埋葬された円形墳墓A・竪穴III墓から出土した「豪華」な副葬品の中で、対を成している外幅76mm、大型の金製イヤリングは見逃せない宝飾品の一つ、その加工技術は注目に値する。この金製イヤリングは先ず精緻な打出し加工を施した四枚の金薄板を作り、二枚ずつ重ねて接着ロウ付けを行い、二個(対)のイヤリングとしたもので、共に各々表裏が同じデザインとなっている。 ただ完成したイヤリングは二個共に表裏の、特に突起部分が微妙に位置ズレした形容となっている。イヤリングの表現具象のモチーフでは、四枚の細い花弁が、あるいは脱穀する前の浅い縦溝付きの籾米(もみごめ)に似た何か植物の種子が、小さな中心点から十字形に放射するような絵柄デザイン。内周縁は非常に細かな造粒加工、一方、水の飛沫(しぶき)が飛び散るような外周の先端には、ビジュアル効果を狙うアクセントとして丸みを付けた大小サイズの目立つ突起が付けられている。 同種の金製イヤリングは、現在までにクレタ島ミノア文明と本土ミケーネ文明を通じて、円形墳墓A・竪穴III墓以外からの出土例がない。故にこの金製イヤリングは竪穴III墓に埋葬された一人の高貴な女性のために限定製作され、それはミケーネ宮殿に住んだ間違いなく宮殿最高位の王妃の「ご自慢の宝飾品」であったことは疑いの余地がない。 III-02 金表装 銀製ゴブレット杯 「シダの葉」象嵌 ![]() 出土遺跡:ミケーネ宮殿遺跡・GCA・竪穴IV墓 表現:銀製ゴブレット杯Silver Goblet ・シダの葉(or 花かご)の金象嵌 ・ニエロ金属の横帯線・点描の象嵌 ・ハンドル=ヴァフィオ型カップと同様の糸巻型 年代:LHI期・紀元前1550年頃 展示:NAM・登録番号390/H155mm 現地:ペロポネソス・アルゴス地方/アルゴス市街地~北北東11km 描画:大久保栄次 GPS:37°43’49.50’’N 22°45’23’’E/標高240m IV-02 カーネリアン製ビーズ・ネックレース ![]() 出土遺跡:ミケーネ宮殿遺跡・GCA・竪穴II墓 表現:カーネリアン製ビーズのネックレースCarnelian beads Necklace 年代:MHIII期・紀元前1600年~前1550年 展示:NAM・登録番号110 現地:ペロポネソス・アルゴス地方/アルゴス市街地~北北東11km 描画:大久保栄次 GPS:37°43’49.50’’N 22°45’23’’E/標高240m V-01 青銅製装飾剣 金表装柄Hilt 「渦巻き線」紋様 ![]() 出土遺跡:ミケーネ宮殿遺跡・GCB・竪穴Δ墓 分類=青銅製の「Type-A剣」 ・柄Hilt=金表装、グリップハンドル=渦巻き線の打出し加工 ・柄頭=水晶玉(推定) ・ショルダー開口部先端=「ライオン頭」の打出し加工 ・刀身=グリフィンの刻み 年代:MHIII期・紀元前1625年~前1550年 展示:NAM・登録番号8710/L945mm ・金表装 柄Hilt(現存)L130mm 現地:ペロポネソス・アルゴス地方 撮影:1987年 出土遺跡:ミケーネ宮殿遺跡・GCA・竪穴V墓 分類=青銅製の「Type-B剣」、刀身=腐食 ・柄Hilt(柄頭~グリップハンドル~ショルダー部)=金表装、渦巻き線・点描紋様、金製リベット固定 ・鞘=金表装・渦巻き線紋様の打出し加工 年代:LHI期・紀元前1550年頃 展示:NAM・登録番号763 現地:ペロポネソス・アルゴス地方 描画:大久保栄次 VI-02 ピクトリアル様式・脚付きクラテール型容器 ![]() 出土遺跡:ミケーネ宮殿遺跡・宮殿区域 表現:ピクトリアル様式・脚付きのクラテール型容器/巻き貝の絵柄 年代:LHIIIB1期・紀元前1300年~前1250年 展示:NAM・登録番号1148/高さH370mm 現地:ペロポネソス・アルゴス地方/アルゴス市街地~北北東11km 描画:大久保栄次 VI-03 ピクトリアル様式・クラテール型容器 ![]() 出土遺跡:ミケーネ宮殿遺跡・宮殿区域・ミケーネ兵士の絵柄容器の邸宅 表現:ピクトリアル様式・クラテール型容器Pictorial style Krater vessel ・武装ミケーネ兵士の行進シーン ・弁当袋&長槍・盾・髪飾り&角付きヘルメット・コルセット風戦闘服・オーバーニーソックス 年代:LHIIIB期~LHIIIC期・紀元前1200年頃 展示:NAM・登録番号1426/H430mm 現地:ペロポネソス・アルゴス地方/アルゴス市街地~北北東11km 撮影:1987年 VIII-01 フレスコ画 「穀物束を持つミノアの女神」 ![]() 出土遺跡:ミケーネ宮殿遺跡・宮殿区域・聖所・フレスコ画の部屋Room of the Fresco 表現:フレスコ画 「穀物束を持つミノアの女神Minoan Goddess with Sheaves of Grain」 ・左側支柱~女神の右手=動物の山吹(やまぶき)色の「尾?」 「グリフィンを連れて歩む」の可能性? 年代:LHIIIB期・紀元前1250年頃 展示:NFAM/右人差し指~左人差し指=約26cm 現地:ペロポネソス・アルゴス地方/アルゴス市街地~北北東11km 撮影:1982年 GPS:37°43’48.50’’N 22°45’24’’E/標高240m IX-02 アメジスト印章 「ミケーネ兵士の闘い」 ![]() 出土遺跡:コウコウナーラ遺跡Koukounara・トロス式墳墓Tholos Tomb 表現:クッション形状・アメジスト製の印章。剣を交えた兵士の闘い 年代:LHI期~LHIIIA期・紀元前1550年~前1300年 展示:PLAM・登録番号13/L17mm 現地:ペロポネソス・メッセニア地方/ネストル宮殿遺跡~南東8km 描画:大久保栄次 GPS:36°58’08.50’’N 21°45’39’’E/標高215m X-01 金装飾 アラバスター型容器 ![]() 出土遺跡:ミケーネ宮殿遺跡・GCA・竪穴V墓 表現:エジプト産・アラバスター製の容器 ・加工=ミノア様式、クレタ島からの輸入品? ・ハンドル・口縁部=金装飾 ・注ぎ口=欠損 年代:LHI期・紀元前1550年頃 展示:NAM・登録番号829/H170mm 現地:ペロポネソス・アルゴス地方/アルゴス市街地~北北東11km 描画:大久保栄次 GPS:37°43’49.50’’N 22°45’23’’E/標高240m XII-06 象牙製の櫛(くし) ![]() 出土遺跡:スパタ遺跡Spata・横穴墓 表現:象牙製の櫛(くし) ・表裏面=スフィンクス・ロゼッタ紋様のレリーフ彫刻 年代:LHIIIB期・紀元前1300年~前1200年 展示:NAM・登録番号2044/L160mm 現地:アッティカ地方 描画:大久保栄次 ---------- |
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