 著者：大久保栄次 販売ネットワーク：Amazon.com / Amazon.co.jp   |
著者：大久保栄次 販売ネットワーク：Amazon.com / Amazon.co.jp |
| 大久保栄次著 印刷書籍・電子書籍 エーゲ海ミノア文明・ミケーネ文明の遺産 遺跡と出土品詳細データ |
| ミケーネ文明の工芸美術を旅する 「青銅製剣＆短剣」 |
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| ・サブタイトル： 精密イラスト画による出土品のデータ解説 ・表記： 日本語 ・形式： ペーパーバック ・印刷： 光沢なし最上質紙 高鮮明度プレミアムインキ ・サイズ： B5版 208ページ 厚さ1.2cm ・販売： Amazonネットワーク／Amazon.co.jp |
| 内容概要： 本書は日本語表記、B5版・200ページ、エーゲ海の先史ミケーネ文明の遺跡から発掘された出土品の「精密イラスト画＆データブック」です。 本書はミケーネ文明センターであったミケーネ宮殿遺跡を初め、ギリシア本土各地のミケーネ文明遺跡からの主要出土品の内、一際優れた青銅製の剣と短剣60点をピックアップしています。解説する出土剣＆短剣のほとんど全ては精密イラスト画で公開、さらに出土品に関係する遺跡情報、そして同時に出土した金銀宝飾品、陶器や石製印章など関連画像150点も掲載しています。 アテネ国立考古学博物館を含め、各地の考古学博物館で展示公開されている出土品の中から、特に厳選した重要な工芸作品・青銅製剣＆短剣を介して、ミケーネ文明の「工芸美術の世界」へ誘います。 内容： I 「ミケーネ文明」とは？ II ミノア文明＆ミケーネ文明の「青銅」と「剣」 III ミケーネ文明・青銅製の装飾「剣」と「短剣」 III-01 装飾剣Decorated Sword金表装柄 III-02 装飾剣Decorated Sword特殊材柄 III-03 装飾短剣Decorated Dagger幾何学紋様象嵌 III-04 装飾短剣Decorated Dagger動物象嵌 III-05 装飾短剣Decorated Dagger海洋生物象嵌 III-06 装飾短剣Decorated Daggerその他の象嵌 III-07 装飾短剣Decorated Dagger金・銀製リベット IV ミケーネ文明・青銅製の「武器」・「武装」 IV-01 剣Bronze Sword IV-02 短剣Bronze Dagger IV-03 ナイフBronze Knife IV-04 槍先Bronze Spearhead＆斧Axe IV-05 武装Bronze Armament V ミケーネ文明・「日用刃物」 V-01 剃刀Bronze Razor V-02 包丁Bronze Cleaver (Kitchen Knife) |
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| サンプル・ページ：（抜粋） ---------- III-1-02 「Type-B剣」 渦巻き線・点描モチーフ  出土遺跡：ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓A（GCA）・竪穴V墓 表現：分類＝青銅製の「Type-B剣」 ・柄Hilt（柄頭〜グリップハンドル〜ショルダー部）＝金表装、渦巻き線・点描紋様、金製リベット固定 ・刀身＝腐食 ・鞘＝金表装・渦巻き線紋様の打出し加工 年代：LHI期・紀元前1550年頃 展示：NAM・登録番号763 現地：ペロポネソス・アルゴス地方 描画：大久保栄次 参考・関連：ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓A ギリシア西部、現在、UNESCO 世界遺産に登録されているペロポネソス･アルゴス地方のミケーネ宮殿遺跡の城壁の“内部”で、ドイツ人実業家シュリーマンJ.H. Schliemannは、1876年、最大外周径27.5mの二重の石板サークルで囲まれた紀元前16世紀に遡る、「円形墳墓Ａ／Grave Circle A」と呼ばれる大型の墳墓（墓地）を発見した。ミケーネ宮殿遺跡の円形墳墓Aは、ミケーネ宮殿区域の主城門となるライオン門Lion Gateを入り、宮殿内部の直ぐ右側に位置している。 墳墓の構造面で言えば、建造時、巨石を石組みするサイクロプス様式Cyclops-styleの堅固な城壁で囲まれたミケーネ宮殿“外部”の硬い石灰岩の岩盤を深く掘り下げ、大小6か所の竪穴墓Shaft Graveを設けた円形墳墓Ａは、その地表でサークル状の二重の石板が周囲を取り囲む構成であった。石板サークルは真円ではなく、わずかに歪（いびつ）なほぼ円形を描き、外側サークルの最大外周径は約27.5m、内側サークルの内周径は約25mである。 円形墳墓Aに埋葬されていた遺体は、大人の男性8人と女性9人、そして二人の子供を合わせ合計19体が確認されている。被葬者達は間違いなくおおよそ3,600年〜3,500年前のミケーネ宮殿に住んだ王家のニ代、または三代、あるいは王の兄弟など王族・親族と推定されている。  遺跡：ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓Aを囲む二重の石板サークル 状態：サークル内の西半分（写真 左側）＝6基の竪穴墓／東半分（右側）＝岩盤 ・中央左＝最大級竪穴IV墓 ・中央右＝竪穴I墓 ・右上端＝竪穴VI墓（一部分見える） 年代：MHIII期〜LHI期・紀元前1625年〜前1500年 現地：ペロポネソス・アルゴス地方／アルゴス市街地〜北北東11km 撮影：1982年 GPS：37°43'49.50''N 22°45'23''E／標高240m  遺跡：ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓A周辺 プラン図 現地：ペロポネソス・アルゴス地方 作図：大久保栄次 参考・関連：ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓A・竪穴V墓 出土品 金製デスマスク（死者マスク） 王と王妃や王族などミケーネ宮殿の最高位にあった合計19人が埋葬された円形墳墓Aからは、男性被葬者の顔を覆う金製デスマスクや金製カップを初め、金製王冠、女性王族が装着したであろうイヤリングや指輪リングなどのまばゆく輝く宝飾品、金と特殊な金属で象嵌された見事な装飾短剣、あるいは色々な銀製品や青銅製の容器類、そして初期ミケーネ文明の美しい絵柄の特徴的な陶器などが限りないほど出土している。  出土遺跡：ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓A・竪穴V墓 シュリーマン提唱＝紀元前13世紀・《アガメムノンの金製マスクGold Mask of Agamemnon》 研究者の評価＝“アガメムノン王” より300年以上古い時代の “王” の死者マスク 表現：死者の顔を覆う金製デスマスク、打出し加工 年代：LHI期・紀元前1550年頃 展示：NAM・登録番号624／H250mm・重さ168.5g 現地：ペロポネソス・アルゴス地方 撮影：1987年 参考・関連：円形墳墓A・竪穴V墓 出土品 銀製浅カップ  出土遺跡：ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓A・竪穴V墓 表現：銀製浅カップ、リングハンドル〜口縁部＝金装飾、連鎖する渦巻き線（or 木の葉）紋様・点描 年代：LHI期・紀元前1550年頃 展示：NAM・登録番号786-787 現地：ペロポネソス・アルゴス地方 描画：大久保栄次 III-1-05 「Type-B剣」 十字紋様モチーフ  出土遺跡：デンドラ遺跡Dendra・「王家のトロス式墳墓Royal Tholos Tomb」 表現：分類＝青銅製の「Type-B剣」、金製リベット固定 ・柄頭Pommel＝象牙 ・柄Hit＝金表装、連鎖する「十字紋様」の打出し加工 年代：LHIIIA期・紀元前1400年〜前1300年 展示：NAM・登録番号7325／L500mm 現地：ペロポネソス・アルゴス地方 描画：大久保栄次  遺跡：デンドラ遺跡・「王家のトロス式墳墓」 状態：通路ドロモス〜入口（リンテル石 残）〜トロス部を見る 形式：ミケーネ様式トロス式墳墓 ・埋葬トロス部＝半地下式（天井部＝地表面より露出） 年代：LHIIIA期・紀元前1400年〜前1300年 現地：ペロポネソス・アルゴス地方／ティリンス宮殿遺跡〜北北東7km 撮影：1987年（現在 保護屋根設備） 参考・関連：デンドラ遺跡・「王家のトロス式墳墓」 出土品 トロス部内径7.3mの中型サイズ、ミケーネ様式のトロス式墳墓Mycenaean Tholos Tombの通路ドロモスの長さは18m、発掘時にトロス部天井は崩落していたが、建造時のオリジナル天井は7m相当の高さがあったと推測されている。 トロス内部床面のピット部には男女二人が埋葬されていた。出土した豪華な副葬品から、被葬者の二人はデンドラ遺跡Dendra〜南東1.6km、城壁に囲まれたミデアMideaのアクロポリスの丘に存在した宮殿に住んだ、紀元前14世紀初期の「王と王妃」と考えられている。これを以って、この墳墓は「王家のトロス式墳墓Royal Tholos Tomb」と呼ばれている。  出土遺跡：デンドラ遺跡・「王家のトロス式墳墓」 表現：浅い金製カップ、ミケーネ様式リングハンドル、海洋性デザインの打出し加工、タコ・イルカなど 年代：LHIIIA・紀元前1400年〜前1300年 展示：NAM・登録番号7341／口縁部径178mm 現地：ペロポネソス・アルゴス地方 撮影：1987年 参考・関連：ミノア文明・青銅製剣・金表装柄Gold Hilt  出土遺跡：ザフェール・パポウラ遺跡・竪穴墓36号墓 《首領の墳墓》 表現：分類＝青銅製の「Type-D剣」・装飾剣 ・メノウ柄頭＆金表装柄Hilt＝ライオンの野生ヤギの襲撃シーンの打出し加工 ・刀身＝渦巻き線紋様の刻印 年代：LMII期〜LMIIIA1期・紀元前1450年〜前1350年 展示：HAM・登録番号1098／L610mm 現地：クレタ島・中央北部／クノッソス宮殿遺跡〜北方1km 描画：大久保栄次 Sir Arthur John Evansの発掘ミッションでは、ミノア文明・クノッソス宮殿遺跡〜北方1km、緩斜面のオリーブ耕作地、南北約200m・東西約140m、ザフェール・パポウラ遺跡Zafer Papouraの共同墓地区域から竪穴墓Shaft Grave＝33基、横穴墓Chamber Tomb＝49基、ピット墳墓Pit Grave＝8基、合計100基を数える無数の墳墓が確認された。 竪穴墓36号墓・別称＝《首領の墳墓Chieftain's Grave》から出土した、長さ610mm、平行縞模様のオニキス・メノウの柄頭の「Type-D剣」の中型剣では、グリップハンドルに三か所（大）、ショルダー部に二か所（小）、合計五か所のリベット留めがある。 ハンドルの柄頭側には逃げ惑う野生ヤギの腰〜後脚を襲うライオンが、さらにショルダー部にはライオンと野生ヤギが互いにけん制し振り返って見つめ合うシーンが、金製表装の打出し表現されている。弱肉強食の野生動物の世界、強者ライオンと野生ヤギの互いの警戒から始まり、次の瞬間にライオンの猛襲が始まるという、狭いスペースながらも剣の装飾に「物語性」の要素が見え隠れしている素晴らしい作品である。 III-2-01 「Type-D剣」 メノウ表装  出土遺跡：ミケーネ地区・カルカーニ区域Kalkani・横穴墓81号墓 表現：分類＝青銅製の「Type-Ｄ剣」 ・縞紋様のメノウ表装柄Hilt、上品な外観 ・金製ボタン・金製カシメ、フランジ付きショルダー部 年代：LHIIB期〜LHIIIA1期・紀元前1450年〜前1375年 展示：NAM・登録番号3110 ・柄Hilt（グリップハンドル〜ショルダー部）長さ約85mm 現地：ペロポネソス・アルゴス地方 描画：大久保栄次 III-4-03 「Tang無・短剣」 「ライオンの水鳥襲撃」モチーフ  出土遺跡：ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓A・竪穴V墓 表現：分類＝青銅製の「Tang無・短剣」 ・刀身＝金・ニエロ金属・エレクトラムの象嵌、ライオン二頭の水鳥襲撃・川と泳ぐ魚 年代：LHI期・紀元前1550年頃 展示：NAM・登録番号765／L165mm 現地：ペロポネソス・アルゴス地方 描画：大久保栄次 III-5-03 「短剣」 金象嵌パーツ  出土遺跡：ヴァフィオ遺跡Vaphio・「王家のトロス式墳墓Royal Tholos Tomb」 表現：青銅製短剣・金象嵌パーツ＝飛び魚Flying Fishの形容 ・刀身＝腐食・発掘されず 年代：LHIIA期・紀元前1500年〜前1450年 展示：NAM・登録番号1808 現地：ペロポネソス・ラコニア地方 描画：大久保栄次  遺跡：ヴァフィオ遺跡 Vaphio・「王家のトロス式墳墓 Royal Tholos Tomb」 推定：メネライオン宮殿に居住したメネラオス王家Royal Family of Menelausの埋葬墳墓 状態：ミケーネ様式トロス式墳墓・天井崩落状態（1982年時点） ・トロス部内径 約10m ・埋葬トロス部＝半地下式（天井外部 地表面より露出） ・残存壁面 最大高さ1.6m／中央 石材間＝埋葬ピット位置 年代：LHIIA期・紀元前1500年〜前1450年 現地：ペロポネソス・ラコニア地方 描画：大久保栄次 ※「王家のトロス式墳墓」：スパルタ市街地〜南南東7km GPS：37°01'13''N 22°28'04''E／標高195m ※スパルタ・「メネライオン宮殿Menelaion Palace」：スパルタ市街地〜南東2km GPS：37°03'58''N 22°27'15''E／標高280m  出土遺跡：ヴァフィオ遺跡Vaphio・「王家のトロス式墳墓」 表現：宮殿様式・アンフォラ型容器、「聖なる結び目」・ロゼッタ紋様・カンマ紋様・岩礁＆海草 年代：LHIIA期・紀元前1500年〜前1450年 展示：NAM／H100cm 現地：ペロポネソス・ラコニア地方／スパルタ市街地〜南南東7km 描画：大久保栄次 GPS：37°01'13''N 22°28'04''E／標高195m III-6-01 「Tang無・短剣」 ユリのモチーフ  出土遺跡：ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓A・竪穴V墓 表現：分類＝「Tang無・短剣」 ・柄Hilt＝金装飾・ユリ花の打出し加工 ・刀身＝ニエロ金属・エレクトラム合金のユリ花の象嵌加工 年代：LHI期・紀元前1550年 展示：NAM・登録番号764／L180ｍｍ 現地：ペロポネソス・アルゴス地方 描画：大久保栄次 参考・関連：ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓A・竪穴V墓 出土品  出土遺跡：ミケーネ宮殿遺跡・円形墳墓A・竪穴V墓 表現：エジプト産＆ミノア様式・アラバスター製の容器 ・ハンドル・口縁部＝金装飾／注ぎ口＝欠損 年代：LHI期・紀元前1550年頃 展示：NAM・登録番号829／H170mm 現地：ペロポネソス・アルゴス地方 描画：大久保栄次 IV-1-03 「Type-A剣」  出土遺跡：ネストル宮殿遺跡Nestor’s Palace・円形墳墓Circular Tomb 表現：分類＝青銅製の「Type-A剣」 年代：LHI期〜LHII期・紀元前1550年〜前1400年 展示：CHAM ・上＝登録番号2188／L825mm ・下＝登録番号2198／L687mm 現地：ペロポネソス・メッセニア地方／ネストル宮殿遺跡〜南南西200m 描画：大久保栄次 参考・関連：ネストル宮殿遺跡・円形墳墓Circular Tomb 出土品  ネストル宮殿遺跡・周辺遺跡 現地：ペロポネソス・メッセニア地方 作図：大久保栄次  出土遺跡：ネストル宮殿遺跡・円形墳墓 表現：宮殿様式のアンフォラ型容器 ・植物性デザイン＝ツタ葉・ロゼッタ紋様の絵柄 年代：LHI期〜LHII期・紀元前1550年〜前1400年 展示：CHAM・登録番号1586／H703mm 現地：ペロポネソス・メッセニア地方 描画：大久保栄次 IV-4-03 「槍先」  出土遺跡：イライオン遺跡（旧プロシムナ）・横穴墓10号墓 表現：ソケット形式の青銅製の槍先 年代：LHIIIA期〜LHIIIB期・紀元前1400年〜前1200年 展示：NAM・登録番号8459 ・上＝L250mm ・中＝L440mm ・下＝L470mm 現地：ペロポネソス・アルゴス地方 描画：大久保栄次 参考・関連：イライオン遺跡（旧プロシムナ）・横穴墓 出土品  出土遺跡：イライオン遺跡Heraion（旧プロシムナProsymna）・横穴墓14号墓 表現：切り欠き注ぎ口付き球形水差し、海洋性デザイン＝タコの絵柄 年代：LHII期・紀元前1500年〜前1400年 展示：NFAM・登録番号5505／H240ｍｍ 現地：ペロポネソス・アルゴス地方 描画：大久保栄次 GPS：37°41'45''N 22°46'21''E／標高130m ----------  |
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